小島基成の全てのチューニングをポジティブに

小島基成のブログ。

プレミアムモルツを片手に

(前略)
2011年の10月の終わりに石垣島に行ったのだけれど、持って行った本がレイモンド・チャンドラーのロング・グッドバイ(村上春樹訳)で。
飛行機、トイレ、ホテルの部屋等々、ウィスキーをなめるようにしてちびちびと読んでいた。

けれど、ちびちびとでは、3泊4日の行程中に読み終えることが出来ないので、まぁ大阪に帰ってからでも腰を据えて読もうかなぁと思っていたら帰阪するなりiPhoneが壊れてしまって(ホンマやで)。

届いてまだ五日しかたっていないのですよ。
というかなんなのこれ。
と唖然とする。

症状は不規則な圏外&一定時間での強制シャットダウン(だったような)。
ソフトバンクに電話をかけるとアップルにいってくれとのこと。
やれやれとワタナベトオルのようにつぶやいて一路心斎橋のアップルストアへと行ったはいいものの、待ち時間が三時間近くあって。
もうなるようになれと、万が一に備えて持参したロング・グッドバイを2階の待合椅子に腰を下ろして読み始めた。

しかし、最後の数十ページを残してぼくの順番が来てしまって(と書くと趣旨が逆転してしまっているのだけれど、当時のぼくは心底からそう思ったのです)。

診断結果。
iPhoneは初期不良の為無償で交換。
けれど石垣島での写真、ムービー等は無残にも消えてしまって。
ぼくはしばらくの間、呆然としてしまったのだけれど、そんなことよりも(というとなんだか石垣島に怒られそうだけれど)ロング・グッドバイの続きが気になって気になって。
店員さんの説明もろくすっぽ聞かず、うつろ眼で書類にサインをすると、新しいiPhoneを片手に転げ出るようにしてアップルストアを退店した。


(中略)
その日は所用に尽き南堀江あたりで待ち合わせをしていて。
時刻を見るといい時間だったので、きこきこと自転車を漕いで目的地周辺に向かったのはいいが、あらまぁ30分近く時間が余ってしまって。

えーいままよ!
とばかりに、長堀通沿いのどこか(あそこらへんの地理に詳しくないのでうまく説明することが出来ない)の花壇に腰掛けて残っていた結末を読み始めた。

街行く人が奇妙な眼でぼくのことを眺める。
気にしない。
だって、俺はハードボイルド。
気分はまさにフィリップ・マーロウ。
読み終える。

「これは名作だぁ」
と茫然自失となる。

つまりぼくはチャンドラーのロング・グッドバイを石垣島行き帰りの飛行機、石垣島のホテル、アップルストア、どこだかよくわからない路上の花壇、で読破したわけで。

なんだか、すごく変な読み方をしてしまったなぁと今(1月12日の2:26分)しみじみと思い返してこんな文章を書き上げてしまいました。

いや、本当にただそれだけのために(笑)

けれど同時にこの読書体験はぼくの人生の一ページに確実に刻み込まれるのだろうなぁとも思うのです。

人生にはこういった読み方をする本も必要なのだと思う。
それがどのようにして自分に生きてくるのかは知らないけれど。


なんやろう、結局何が書きたいのかよくわからんようになってもうたけれど、新年、もうすぐ3週間目に入りますね。
ぼくは未だにうだうだと去年のことを考えとる次第でありますが皆さんの、というかあなたの、いやむしろ君の、えーいお前の、調子はどうですか?

ぼくは今日やっと連勤が終わりました。

つまりはそう。

プレミアムモルツが旨いのです。

(後略)
  1. 2012/01/12(木) 02:56:46|
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